Archive for the ‘講習会’ Category

歯周病と糖尿病は社会病

今日、高松市歯科医師会法人化40周年記念シンポジウムが行われました。

テーマは「子・孫の世代を健口から健幸へ」でした。認知症予防の観点から枝広あや子先生、糖尿病予防の観点から

西田亙先生、食育の観点から岡崎好秀先生に御講演頂きました。

特に糖尿病内科専門医の西田亙先生の御講演は大変興味深く、インスリンを打つよりも歯の治療をした方が効果的であると強く訴えておられました。それはメタボであり糖尿病であったご自身の体験が裏付けとしてあるそうです。

それまでほとんど歯科医院に行かれたことはなく、歯科治療や歯石を取ったりすることで劇的に改善し、命を救われたとも言っておられました。

現在、糖尿病患者は2000万人と言われていますが予備軍を含めるととんでもない数字になるそうです。しかも小学生4年生の1割以上は糖尿病予備軍だそうです。とんでもない時代になってしまいました。

内科医は糖尿病になった成人しか治療できませんが、歯科は子供の時から口腔を管理していけばかなりの確率で糖尿病を予防できる可能性があるとお話されていました。これからの歯科医療は次世代を糖尿病から守る大きな使命を持っていると言うことでした。

私たち歯科医院ももっともっと患者さんに利用して頂けるようメッセージを発信していけたらと思う一日でした。

2016-09-25 22:08 講習会 Comments(1) Permalink

セミナー参加

先日、歯科医師会のセミナーに参加してきました。

テーマは「世界基準の根管治療」で、講師は東京都で開業されている石井宏先生でした。石井先生は根管治療つまり「根の治療」を専門でされている日本で屈指のスペシャリストであります。

内容はまず、日本の保険制度による根管治療の成功率の低さについて述べられていました。診療報酬が長年低く設定されているため時間的制約、コスト的制約などのために成功率は良くて50%くらいだろうということでした。ちなみに欧米の根管治療の専門医だと90%くらいだそうです。もちろん欧米は自費診療ですから日本の10倍から15倍の治療費がかかります。その分時間もコストもかけられるのです。

当医院でもよりクォリティの高い治療を望まれる方のために「米国式根管治療」を行っていますので御興味のある方はお気軽にご相談下さい。

2015-02-10 0:40 講習会 Comments(1) Permalink

ホワイトニングのバージョンアップ

当院の行っているオフィスホワイトニングがバージョンアップしました。

先月、東京にて講習会が開かれ参加して参りました。「Kens’ホワイトニングNEXT」に改名されました。

従来通り、「しみない」「歯がツルツルになる」などの利点はそのままに薬液の濃度が上げられましたので効果は向上しています。詳しくはホームページをご覧下さい。

さて、今年も残すところ後、数日になりました。個人的にはあっという間の1年でした。診療には全力を尽くしてきたつもりではありますが、来院して頂いた患者様には至らぬ点もあったかと思いますので来年は更に当院の治療方針の説明、技術の向上、設備の充実をはかっていきたいと思っております。

スタッフ一同、患者様の「幸福」ならぬ「口福」を願っております。

2012-12-31 0:27 講習会 Comments(0) Permalink

マイクロエンド

先日、マイクロエンドのセミナーに参加してきました。
マイクロエンドとはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使い、根管治療、いわゆる根の治療を精密に行うことを言います。従来の方法(保険診療の範囲)と区別されてこう呼ばれています。歯の中の根管と呼ばれる細い管は肉眼ではほぼ見えません。従来の方法では、見えていないのに手探りで先生の「勘」に頼って行われていると言っても過言ではありません。現代の進歩した医学においては非科学的だと思われるかもしれません。しかし、それが日本の現状なのです。
それを裏付けるかの如く、一度治療されたはずの歯に何らかの症状が出る割合が非常に高いのが現状です。

世界的にみるとマイクロスコープの普及率はアメリカでは50%を超えており、日本では3%強と言われています。
もちろん自由診療の国と皆保険制度の国という土壌の違いはありますが。日本とロシアでの普及率が特に低いそうです。
講師の橋爪先生は日本で初めて医院名に根管治療専門と入れた方であり、自分が生きている間に日本でのマイクロスコープの普及率を10%台にするために活動していきたいと言われていました。
当院においても2年程前からマイクロスコープを様々な治療に取り入れ、根管治療も「米国式根管治療」として通常の治療と区別し、しっかり治療したいと希望される患者様に行っております。
もちろん、設備だけあれば良いという問題ではなく、それをいかに使いこなすかが大切であると思っております。
これからも患者様に理解し、この治療を選択していただけるように努力していきたいと思っております。

2012-10-21 21:16 講習会 Comments(0) Permalink