歯に関心を持とう!(その2)

以前のコラムのその2であります。前回のデーターには患者さん側の歯に使うお金の少なさに問題があるのではないかという事も述べられていました。

では「歯にかける日本人1人あたりの1年間の支出」はどれくらいと思いますか?

・祖父や祖母が孫の誕生日に使う支出の1/5以下

・美容室1回あたりやフィッットネスクラブ月会費よりも少ない

・高校生の1ヶ月分の小遣いとほぼ同じ

・中高生の携帯料金1ヶ月分よりも少ない

程度だそうです。

ちなみに日米のビジネスマンを対象に定期検診について比較するとニューヨークでは検診を受ける習慣がない人が8%程度なのに対して東京では62%もの人が検診を受けないという結果になっています。

同じ先進国であるのにこのような意識の違いが何故おこるのでしょうか?

ある説によりますと通常歯は誰もが生まれながらにして平等に生えてきます。

つまり、生えてきて、存在して、噛めることが当たり前であり、その有り難さに気付いていない人が多いのではないかということです。だから存在することが当たり前の歯に時間やお金を使いたくない人が日本には多いのではないかという説です。

また、ある説によると医療制度の違いとも言われています。つまり、欧米は基本的に自由診療制度であり、日本は国民皆保険制度です。疾患が生じても一部負担金で治療は受けられます。したがって自己責任分も国が補ってくれますので予防への意識が後れてしまうのではないかという説です。

確かに歯は生まれながらにして神から平等に与えられているかもしれませんが、その後の歯への関心の度合いによって歯を失うかどうかが決まると言っても過言ではありません。

私たちの願いとしては今よりももう少し歯に関心を持ち、時間と費用をかけていただきたいということです。

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