マイクロエンド

先日、マイクロエンドのセミナーに参加してきました。
マイクロエンドとはマイクロスコープ(手術用顕微鏡)を使い、根管治療、いわゆる根の治療を精密に行うことを言います。従来の方法(保険診療の範囲)と区別されてこう呼ばれています。歯の中の根管と呼ばれる細い管は肉眼ではほぼ見えません。従来の方法では、見えていないのに手探りで先生の「勘」に頼って行われていると言っても過言ではありません。現代の進歩した医学においては非科学的だと思われるかもしれません。しかし、それが日本の現状なのです。
それを裏付けるかの如く、一度治療されたはずの歯に何らかの症状が出る割合が非常に高いのが現状です。

世界的にみるとマイクロスコープの普及率はアメリカでは50%を超えており、日本では3%強と言われています。
もちろん自由診療の国と皆保険制度の国という土壌の違いはありますが。日本とロシアでの普及率が特に低いそうです。
講師の橋爪先生は日本で初めて医院名に根管治療専門と入れた方であり、自分が生きている間に日本でのマイクロスコープの普及率を10%台にするために活動していきたいと言われていました。
当院においても2年程前からマイクロスコープを様々な治療に取り入れ、根管治療も「米国式根管治療」として通常の治療と区別し、しっかり治療したいと希望される患者様に行っております。
もちろん、設備だけあれば良いという問題ではなく、それをいかに使いこなすかが大切であると思っております。
これからも患者様に理解し、この治療を選択していただけるように努力していきたいと思っております。

2012-10-21 21:16 講習会 Comments(0) Permalink

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