目指そう!健康長寿(スタッフブログ)

こんにちは、歯科衛生士の浪尾です。

立冬も過ぎて段々と寒くなってきました。
皆さま体調はいかがでしょうか?

今回はお口の環境が全身の健康にどう関わっているか、その情報が一般の方にどれだけ広がっているのか、をお話しします(*^^*)

今年に入り当院では患者さま一人一人にお伝えしていることがあります!

*お口の中の細菌が容易に体に進入し歯原性菌血症を起こす!

赤く腫れたり、歯みがきなどで血が出るような歯茎の状態では簡単にバイ菌が歯茎から進入し、血流に乗っておよそ70〜90秒程で二の腕まで流れ、どんどん全身に行きわたります~_~;

慢性化すると動脈硬化、血栓ができる、血圧が上がる、血栓が剥がれると脳梗塞、心筋梗塞へと繋がります。
他にも骨粗鬆症や認知症など、他にも沢山の病気の原因になっています。

更に自己免疫が下がった時、例えば  病気、加齢、手術、入院、疲労、災害後などには誤嚥性肺炎になり致命傷になる事も…

*慢性微少炎症があると血糖値が上がる!

慢性的な炎症というと上記のような歯肉炎、歯周病、肥満体型の方なら常に脂肪細胞が炎症を起こしています。
炎症が続くと唯一血糖値を下げてくれるインスリンというホルモンの分泌が阻害されてしまいます。

お医者さんに「あなたは糖尿病ですよ!」なんて言われていなくても血糖値自体は上がっているのです。
糖が分解されていない甘〜い血液は血管壁を損傷させながら全身を巡り、知らず知らずのうちに体を老化させていきます。
また、甘〜い血液は糖毒性を持って、また炎症のある所に流れ込み、更に炎症を引き起こし負のサイクルの出来上がりです。

*歯が抜けると寝たきりの老後へ一歩前進!

人間は栄養のある食事を摂ってこそ元気です。
当たり前の事ですが、この頃は  赤、黄、緑  の分類の食品の中で  黄  が中心になっていませんか?
やはり食事はバランスよく!が基本です。
特に分類  赤  のお肉やお魚など脂肪の少ない動物性たんぱく質は骨格筋を作るのにとても重要です、もちろん歯を支えている顎の骨にも良いのです。
奥歯がしっかりあればいつでも食べられますが、グラグラしていたり、噛む歯が無くなっているのでは簡単に食べることは難しいでしょう…。
早めに歯医者さんで何らかの噛めるための治療をしてもらいましょう。
骨格筋が弱くなれば、転倒しやすくなったり、
支えがないと歩けなかったり、最悪寝たきりへと繋がってしまうでしょう。

歳を取っても美味しい物を食べて、自分の足でいろんな所に行きたいものですよね!

以上のこと全てが、毎日のお口の清掃と3〜4ヶ月ごとの歯科での清掃を合わせて行うことで、防ぐことができるでしょう!

3〜4ヶ月って、あっという間!
ですがお口の中のばい菌は汚れ自体がたくさん付いていないようでも、歯科での清掃後、初めは善玉菌主体の汚れですが、3ヶ月後にはその上に悪玉菌の膜(バイオフィルム)が乗っかってくるのです。例えて言うならキッチンの排水溝のヌメヌメ…これが炎症を引き起こしていきます。
排水溝が汚いと中の配管はどうなっていくでしょう…。汚れや菌は常に中に落ち込んでしまい、病気になって、いくら医科で抗生物質の点滴を続けても、お口が汚いと治るものも治らないでしょう。
なので、ちょっと触ったくらいでは出血しない炎症が無い歯茎の状態にしておくことが大切なのです。定期検診は上記のペースがベスト!

以上の事を私たちは毎日患者さまにお伝えしています。
お話ししていると「あ〜、最近TVでよくやってるやつやね」という言葉も聞くので、TVや雑誌、新聞など何かしらで情報を得ている人も少なからずおられるのでしょう!
頼もしい事ですが、まだまだ国民意識としては低い方なのではでしょうか…。

お口の環境を良くすることがどんなに大切かを、誰に聞いても当たり前の知識としてあれるような時代に早くなって欲しいものです(*^^*)

そんな中、小学生の娘が、嫌そうな顔をして学校から一枚のプリントを持って帰ってきました。
「明日採血がある〜(-_-)」とのこと。
小児生活習慣病検診   だそうです。
そのプリントには「口の中を清潔にしない」というのも、きちんと生活習慣病の原因に入っていました。
今の子供達が大きくなる頃には、歯科が治療に行くところではなく、

予防に行くところだという意識が当たり前になっていて欲しいものです。
そうなれば健康寿命はもっと増えるのではないでしょうか☆*:.

余談:採血当日、娘は同じ医師の所でインフルエンザの予防接種もあり、

「今日は2回目やな〜(笑)」と言われながら微妙な顔で注射を受けていました♪

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