顕微鏡歯科
顕微鏡⻭科について
⻭科治療は⾮常に細かい作業が多いと⾔えます。削ったり、詰めたり、縫ったりと。
また、⼝の中という暗い環境が輪をかけて治療を困難にすることがあります。
昔から現在に⾄るまで⾁眼での治療が主体ですが、はっきり⾔って「⾒えにくい」「わかりにくい」場合が多々あることは否定できません。
⻭科医師と患者様との位置関係で識別できるのは、⾁眼ではせいぜい0.2mmぐらいと⾔われています。実際の臨床ではそれ以下のレベルを要求されることが多いのが現状です。
現在⾏われている⻭科治療の少なからずは、⼀度治療した⻭の再治療であると⾔われていますので治療の精度にも問題があったということも否定できません。
そこでルーペ(拡⼤鏡)(約2倍から5倍の拡⼤)を使⽤したり、最近では医科ではお馴染みのマイクロスコープ(⼿術⽤顕微鏡)(約2倍から24倍の拡⼤)も⼀部の⻭科医院でも使われ始めました。
例えばセラミックの被せ物では精密な型取りが必要です。そこで専⾨の技⼯⼠さんもマイクロスコープを⽤いて模型との適合精度を追究しています。
したがって私たち⻭科医師もマイクロスコープを⽤いる必要があります。
当院においてもドイツ、メーラ社製のマイクロスコープを導入しております。
ルーペは常⽤、マイクロスコープは必要で望まれる⽅へ使⽤しております。
マイクロスコープのメリット
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⾁眼
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24倍
上記の画像は、肉眼ではまず見ることができない小さな文字が、マイクロスコープを使うことで認識できるという例です。これほどの倍率があることで、虫歯などの病変を見逃さず、高精度な治療ができます。
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マイクロスコープにより
発⾒された症例根管治療(いわゆる根の治療)において、⾁眼ではわからなかった根管を、マイクロスコープを⽤いることで、⾒つけることが可能です。
マイクロ根管治療
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「マイクロ根管治療」とは、歯科治療用顕微鏡であるマイクロスコープの拡大視野を用いて行う精密な治療です。
根管治療では、根管(歯の内部の神経が入っている部分)内に入った感染物(虫歯に感染した歯髄、細菌、過去に詰めた古い材料など)を除去し根管内をきれいに消毒し、最終的に薬を詰めます。マイクロ根管治療では肉眼では見えない部分が見えることによって、根管や歯の形状、ヒビの状態などをしっかりと把握することで精密な治療が行えます。 -
マイクロスコープを使⽤した
根管治療のメリット医師の勘や経験のみに
頼らない治療マイクロスコープが登場する前には、根管の内部は視認できなかったので、根管治療は歯科医師の勘や経験値に頼って行われていました。しかし、マイクロスコープを使えば、根管の内部を拡大して細かく見ることができるので、感染組織を残さず除去できるようになりました。このため、不要な再治療を避けることができますし、抜歯にいたるリスクも軽減できていますので、結果的に歯の寿命を延ばすことができます。
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必要最⼩限の治療が可能
マイクロスコープで視野を拡大すると、虫歯の治療において、悪い部分をしっかり除去しながら、健康な部分をできるだけ残すことに役立ちます。また、対象部位を拡大して見れば、肉眼では見落とすような問題点を逃さず確認できるので、検査工程でも活躍します。
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治療の精度が上がる
歯科では全体的に細かい治療を要求されますが、根管治療では特に高い精度が必要です。マイクロスコープは視野を拡大できるうえに照明で暗い部分を明るくするので、これまで肉眼では見えず、見落とされていた部分までみることができ、治療の精度を上げることに貢献します。
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料⾦案内
料⾦ 27,500~93,500円
※歯種、治療内容(抜髄、感染根管治療)により、金額が異なります。
※他院で装着した被せ物やコアの除去は別途費用がかかります(5,500円〜11,000円)。
※症例により他の処置が必要になる場合があります。
※掲載の料金は税込の金額です。治療期間 1~3ヶ月
※目安ですので、個人差があります。治療回数 3~6回
※目安ですので、個人差があります。 -
マイクロ根管治療の留意点
- 細かなところまで精密な治療を行うため、通常よりも1回の治療時間が長くなったり、回数が増えることがあります。
- 保険適⽤外のため、⾃費による診療となります。
当院では、マイクロスコープを
歯科人間ドックでも
使用しています
当院では、ご自身のお口の状態を細かく把握していただき、様々な選択肢から納得して治療法を選んでいただけるよう、歯科人間ドックを行っております。その中でマイクロスコープを用いた口腔内診査を取り入れております。検査精度が向上し正確な診断が可能です。
⻭科⼈間ドック