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TCH(上下歯列接触癖)をどうやって改善する?

前回のブログでTCH(上下歯列接触癖)について説明させていただきました。

TCHは顎関節症を引き起こすだけでなく、様々な口腔内のトラブルの要因であることが判明しています。

したがって、このTCHを改善することができるのであれば、お口の中のトラブルをかなり減らすことができると考えられています。

しかしながら、TCHは癖であるため、なかなか簡単にはいかないのが現状です。

かなり重度の場合は、自覚症状があります。

しかしながら、多くの場合は自覚症状は無いと思われます。

したがって、歯科医院で指摘され、気付かされることがほとんどだと思われます。

TCHに該当する患者さんに、説明させていただいても、なかなか理解していただけない場合も少なくはないのですが、やはりTCHを理解している歯科医院でその有無を診断してもらうのが好ましいと思われます。

・問診

・視診

・行動診査法

 歯が接触すると咀嚼筋(咬筋、側頭筋)が活動することを実際に触れてもらいながら認知してもらう。

 それが少し触れるだけでも、こんなに大きな筋肉が動くんだということを理解してもらうことが大切である。

 家のありとあらゆる場所や職場のコンピューター周囲に「歯を離す」「力を抜く」などと書いたメモや絵などを多数貼る。

 メモに気付いた時だけ息を吐き出しながら顔面から上半身にかけて脱力する。

貼り紙を見ては脱力という動作を繰り返していると、そのうちに、貼り紙を見なくとも歯が接触していることで徐々に強まる咀嚼筋の疲労感を自覚でき、接触に気付くようになる。

これまでは接触によって引き起こされる軽い疲労感に気付かず、長時間にわたって歯を接触させ、咀嚼筋や顎関節、口腔組織への負荷を増大させ続けていたのである。

この気付きが得られるようになれば、貼り紙などを見なくとも、気付いた時点でまた脱力できる。貼り紙と気付きの双方で脱力することを繰り返しているうちに、歯が接触してから気付くまでの時間がだんだん短縮してくる。

最終的には歯が接触していることが意識にのぼる前に、条件反射として歯列を離開させるようになる。

また、TCHは頭を下げる姿勢で起こりやすいため、定期的に背伸びをしたりして、頭を上げる姿勢をとると改善することがあります。

以上のようにTCHの解決法に特別なモノは必要ありません。理解と意識変化だけでよいのです。

とは言っても、だから難しいのかもしれませんね。

ひょっとして、ご自身に心当たりがある方は当院にご相談いただければ幸いです。

TCH(上下歯列接触癖)とは何なのか?はこちら

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