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ワイヤー矯正のブラケットはどんな時に外れるのか?

ワイヤー矯正での治療をお考えの患者さんの中には、「装置が外れそう」というイメージや不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

装置である以上「取れる」、「壊れる」というトラブルは起こり得ます。

マウスピース矯正もアタッチメントを歯につけるので、「取れる」というリスクは同じです。

しかし治療効果の観点から言うとワイヤー矯正の優位性は疑いの余地がありません。

そこで今回はその原因や対策についてお話しさせて頂きます。

答えはYESでもありNOでもあります。

私が大学の矯正科で学び始めた30年以上前の時代では、確かにブラケットはよく外れていました。

ブラケットは歯面(エナメル質表面)にレジンという歯科用に開発された接着剤を介して付けられています。

その接着剤の性能も進化を続け、現在では高性能になり、種類も豊富になりました。

その結果現在ではかなり外れ難くなっています。

しかし、矯正治療が終わり、いざブラケットを外す段階で、あまりにも接着力が強すぎるとエナメル質が破損してしまう可能性があります。

接着力は強ければ強いほど良いということではないのです。

 これを食べると絶対外れるということではありませんが、比較的多いのが前歯でかぶりついたり、噛み切るような食べ物を食べる時です。

たとえば大きな塊の肉やとうもろこしやリンゴなどをまるかじりした時です。

また硬いせんべいや氷などは瞬間的にブラケットやワイヤーに力がかかります。

粘着性の食べ物も装置に絡みつきやすくなり、それを取ろうとした時に装置を外してしまうリスクがあります。

また、一度装置に慣れてしまうと油断から、硬いものを噛んでしまうということもよくあります。

不正咬合のなかに過蓋咬合という噛み合わせが深く、上の歯が下の歯を覆い被さるような状態の歯並びがあります。

噛み合わせが深いと、下の歯につけたブラケットが上の歯と干渉しやすくなり、外れる原因となります。

また、過蓋咬合の患者さんは噛む力が強い傾向があり、さらに外れやすくなることがあります。

歯に大きな詰め物や被せ物で治療されている場合は天然歯と比較すると装置が外れやすい傾向があります。 

本来ブラケットを付ける接着剤は、天然歯のエナメル質を対象に開発されています。

したがってそれ以外の金属やセラミック系の材質に対しては本来の接着力が期待できないことがあり、少し工夫が必要です。

場合によっては仮歯に置き換えたりする必要があります。

歯科用接着剤は水分を嫌います。

ブラケット装着時は、歯面を清掃して乾燥させた状態にしますが、唾液や呼気中の水分が接着を阻害してしまうことがあります。

奥歯への装着にその傾向があります。

まずは歯科医院へ連絡してください。

状況によって対処方法が異なります。

外れたブラケットが口唇や粘膜に当たり、痛みがある場合は連絡の上、来院して下さい。

痛みがなく、次回来院日が近い場合はそのままでも問題ありません。

次回来院日まで間が空く場合は治療の進行に支障が出る場合がありますので、可能であれば来院して下さい。

ブラケットが外れるとワイヤーがたわむために、抜けたり、ズレて飛び出したりすることがあります。

粘膜に突き刺ささり、痛みがある場合は早急に来院していただく必要があります。

矯正治療開始時にお渡ししている粘膜保護剤が有効となることもあります。

装置が外れた時は自己判断せずに、まずはご連絡下さい。

ご連絡の際は以下の項目をお伝えいただくとより正確な指示を受けることができます。

・外れた箇所(上下左右、前歯奥歯)

・外れたもの(ブラケット、細いワイヤー、ゴム)

・いつ外れたのか

・痛みの有無

・次回の予約日

以上のようにブラケットが外れる理由は様々です。

もし不注意で外してしまっても、経験することによって次回からはリスクをうまく回避できることが多いのでご安心ください。

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