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セファロ分析は矯正治療の道しるべ

矯正治療において「正しい診断」と「適切な治療計画」が矯正治療の成功の鍵を握っています。

そのため治療開始前に患者様の様々な資料やデーターを採り、精密検査・分析をおこないます。

それを元に患者様の骨格、噛み合わせの状態、歯の傾き、ガタガタの量などを考慮し、主訴を改善するための治療計画を立てます。

これは非常に重要なことです。

患者様のイメージするゴールと我々術者の想定しているゴールをできるだけ一致させるのです。

検査には「形態的検査」と「機能的検査」に分けられるが、形態的検査の中で最も重要なものに「セファログラム」を用いた「セファロ分析」というものがあります。

このセファロ分析は我々矯正医にとっては無くてはならないものであり、治療する上での羅針盤のようなものです。

そこで今回はセファロ分析について少し解説していきます。

セファログラムとは頭部X線規格写真とも呼ばれ、ある一定の撮影条件のもとで撮影されたレントゲン写真のことです。

一般的な歯科におけるX線装置とは異なる専用の装置が必要となるため、セファロ分析を行わない歯科医院においては通常必要なく、置いていません。

このセファログラムは顎顔面の形態および大きさの検討や分析、および成長に伴う変化の検討に必要不可欠なものです。

歴史的には、1931年にBroadbentとHofrathが装置を発表し、研究に用いたのが始まりと言われています。

その後日本でも1954年、1955年に粥川、1957年に飯塚と石川が頭部X線規格写真を日本人正常咬合者について計測し、その基準値を設定しました。

・側面: 矯正学の分野で最も広く用いられている撮影方法であり、最も重要である。

・正面: 歯列および顎の側方への偏位の評価に使用される。

・斜側面:現在はほとんど使用されていない。

セファログラム上に計測点や基準点を設定し、各種距離的・角度的計測を行い、さらにその分析結果を適切に組み合わせることによって歯科矯正学的に重要な諸情報を得ることを目的としています。

つまり、患者様にどの程度前歯が傾斜しているのか?どの程度下アゴが出ているのか?など客観的なデーターを示すことによって、治療のスタート地点である現状を把握してもらい、治療ゴールを共有するのです。

①頭蓋ならびに顔面の成長発育

②頭蓋ならびに顔面形態の異常の有無

③顔のタイプの判定

④顎骨と歯の関係、およびそれらと軟組織の関係、顎顔面の軟組織の形態や口唇および舌の形状、アデノイの有無など

⑤機能分析にも利用

⑥以上を総合した症例分析と診断

⑦成長発育ならびに治療経過の記録                      など

上記のような情報を的確に把握することを目的として、①通常臨床のための分析法、②治療目標の設定や治療効果の判定を主眼とする分析法、③発育研究のための分析法などが存在します。

ここでは通常臨床でよく使用する分析法を紹介します。

Downs法

Northwestern法

Tweed分析

Steiner分析

Ricketts分析       などがよく使用されます。

矯正治療は長期間になることが多い治療です。

まず治療前の状態を検査・分析し、治療目標を矯正医と共有することが重要です。

セファロ分析はそのための重要なツールです。

治療の途中においても、セファロ分析をすることで、歯が予定通りの動きをしているかどうかの確認ができます。

また、成長期の子供においても顎の成長発育の変化を知ることができるため、治療計画を立てやすくなります。

マウスピース矯正にとっても同様に重要です。

矯正歯科医院を選択する際には、セファロ分析を行い、しっかり治療ゴールを共有してもらえる歯科医院を探されることをおすすめします。

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